ハイブリットカーに乗っているのに、なぜか期待したほど燃費が伸びない…。
そんな経験はありませんか?
ハイブリッドカー、特ホンダハイブリッドシステムの1つ、i-DCDで燃費を伸ばすには、乗り方に工夫が必要です。
この記事は、先人たちが見つけた乗り方を実践した結果、判ってきた燃費の伸ばし方をまとめたモノです。
どうも!
ハイブリッド・カーライフのセッジです❗
私は最寄りのディーラーさん(ホンダカーズ)経由で「Honda認定中古車U-Select」を利用し、我が家4台目のクルマ、ホンダ・フィットハイブリッドを中古で手に入れました。
フィットハイブリッドに初めて乗った時、エンジンを起動してメーターの構成を確認していたところ、そこには燃費表示もありました。
「最近のクルマは燃費計算もしてくれるのか~」
と思ったのですが、よくよく見てみるとリッター17kmと表示されており…。
1つ前のクルマ、HR-Vでは20年以上の古いクルマだったこともあり、
市街地だとリッター10~11km、高速道路では良くて15kmといった状態でした。
もちろん、それから比べたら市街地でリッター17kmというのは良い数値ですが、
「まさか何かトラブルが??」などと、一瞬思ってしまいました😅
それからいろいろ調べて行った結果、低燃費走行をするための乗り方のコツがあるコトがわかったのです❗
調べたコトをまとめてみましたので、ぜひご覧ください!
なお、この「コツ」は、i-DCDというハイブリッドシステムを搭載する、
フィット3(~2019)、シャトル、フリード、グレイス、ジェイド、ヴェゼル(~2020)などに効果があります。
現在のホンダハイブリッドシステムの主流はe:HEV(i-MMD)ですが、新車が納車されるまでにかなりの時間を要するコトもあり、中古のホンダハイブリッドカーではほとんどがi-DCDです。
最新のe:HEVの方が燃費が良い…とも言えません。
旧型のi-DCDの方が状況によっては燃費性能が上回るコトもあります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください!
【この記事は2022年9月17日に更新されました】
ガソリン車そのままの運転方法では燃費は伸びない
納車された時点では
「平均燃費17km/l」
でした。 その後自分で運転してもリッター18~19km程度になってしまうので、
「ハイブリッドなのにこの燃費なのは何かトラブルがあるのではないか?」
「それがあって前オーナーは手放したのではないか?」
と不安になりました。
今思えばそれは実は運転のしかたの問題であって、クルマが悪いわけではなかったのですが…。
ごめんよ、フィット君。
一説によると、
ハイブリッドカーの代表格であるプリウスなどの場合は、運転の仕方を大きく変えなくてもそこそこ燃費は良いそうです。
我が家のフィットの場合はi-DCD(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)というホンダの第二世代のハイブリッドシステムを使用しています。
このシステムは普通に運転すると「やや燃費の良いガソリン車」になってしまいます。
燃費を向上するには「ハイブリッドに特化した運転」をする必要がありました。
ハイブリッド車の方式の違い
「ハイブリッドに特化した運転」といっても、実はハイブリッド車には3つの方式があります。そのためその方式によっては運転のしかたが違います。
ハイブリッド車の方式には以下のようなモノがあります。
- パラレル方式:モーターがエンジンをアシストする
- シリーズ・パラレル方式:走行状態によりエンジンとモーターを使い分ける
- シリーズ方式:エンジンで発電しモーターで走行する
i-DCDは限りなくシリーズ・パラレルに近いパラレル方式に当たります。
THSを使用するプリウスや、e:HEVを使用する現行フィット(フィット4)はシリーズ・パラレル方式となりi-DCDとは違いがあります。
プリウスやフィット4は走行用と発電用にそれぞれモーター(合計2つ)を持っていますが、i-DCDの場合は1つのモーターが走行・発電を兼ねています。
ハイブリッド車も電気自動車と同じく、電気を使ってモーターを回します。
電気自動車は外部電源と回生ブレーキによって、ハイブリッド車はエンジンと回生ブレーキによって発電し充電します。
フィット3ハイブリッドは回生ブレーキという意味での条件は同じですが、
プリウスは2モーターのため、モーターがエンジンのアシストをしている時でもエンジンの余剰分を発電用モーターを使って発電し充電するコトができます。
最新のフィット e:HEVも2モーター式のi-MMDというシステムに変わっています。
こちらもプリウスと同じように走行と発電用モーターが別れているので効率的に発電ができます。
しかし、旧型フィット(i-DCD)は1モーターのため、モーターを動力として使用している間は発電ができません。
2モーターのプリウスや新型フィット e:HEV(i-MMD)は意識しないで運転してもそこそこ燃費が良いようです。
1モーターのフィット(i-DCD)は意識せずに運転すると、ちょっと燃費の良いガソリン車程度になってしまいます。
そのため前述した「i-DCDハイブリッドに特化した運転」が必要になるのです。
i-DCDハイブリッドドライブのコツとは?
i-DCDハイブリッドドライブのコツといっても、これは私が発見したモノではありません。
旧型フィット、旧型ヴェゼル、シャトルやフリードなど、i-DCDシステムを搭載している車種のオーナーたちが発見した方法です。
先人たちに感謝をしつつまとめてみました。
- 発進時はモーター
- 加速時はエンジン+モーター
- 定速走行時はモーター
- 減速時はモーターで発電
という形でパワーを使い分け、
減速時は回生ブレーキとしてモーターを使い発電します。
i-DCDはエンジン+1モーターを効率化するために、7速のギアを持つ変速機とデュアルクラッチを使ってたくみに切り替えて利用していきます。
説明図を見ると「よくもまあこんな複雑な機構を生み出したものだ」と驚きます😅
発進時と強い加速時は以下のような仕組みになっています▼
バッテリーが必要量(50%以上)充電されていれば、
- 1速はモーターで発進し、
- 2速以降はゆるやかな加速であればエンジン、余剰分は発電に回し、
- 強い加速の場合はエンジン+モーターで走行する。
という仕組みになっているそうです。
また、ゆるやかな加速時と減速時はモーターで発電します▼
私の場合、低速走行時は1速→2速→3速くらいの切り替わりはなんとなく特定できますが、それ以上はわからなくなってしまいます。
そこで速度で考えますと以下のようになります。
- 時速20kmあたりまではモーターで走る
- 20km前後でギアが変わる感触があるので、エンジンで加速
- 少しアクセルをゆるめると余剰分で発電されるので充電させる
- 目標速度になったらアクセルをゆるめてから軽く踏みEVモードで定速走行する
- 信号が赤または前方が減速したら早めに減速し回生モードにする
- 下り坂は充電チャンスなので回生モードを多用する
これは実はi-DCDに限らずハイブリッドドライブの基本のようです。
プリウスや現行フィットなどはあまり意識しなくてもそこそこ燃費が良いと書きましたが、この方法を取ればもっと燃費が良くなると聞きました。
特にi-DCDはこの方法を取ることで燃費がぐっと伸びてきます。
モーターによる「定速走行」が可能な速度は、40~90kmの速度域になります。
うまく速度に乗れればバッテリーが続くかぎり慣性で走るような感覚になります。
※実際はモーターで走っているので慣性ではないのですが。
納車直後はリッター17kmだった燃費が、上記の方法を行うことで…
- 市街地走行(23区~西東京)でリッター25~27km
- 郊外や高速道路の走行ではリッター28~30km
という燃費が出るようになりました。
先人たちの中には一般道でもフィットハイブリッドのカタログスペック同等のリッター30kmを出すツワモノもいますので、私がもっと慣れればさらに伸びるのかもしれません。
ハイブリット燃費向上研究まとめ
今回は「ハイブリッドカーなのに燃費が伸びない!」と納車直後に感じた疑問を解決していった方法をまとめました。
ハイブリッドカー、特に1モーターのi-DCDで燃費を伸ばすには運転方法をガソリン車と少し変える必要があります。
それは、
「バッテリー残量を50%以上の状態で目標速度まで加速、速度が乗ったらEV走行にする」
ということと、
「減速時や下り坂は充電チャンスなので、回生モードにする」
ということです。
これらを実践することで、私のクルマの燃費は少しずつ向上していっています。
ガソリン代が高騰している今日このごろ…。
せっかく燃費の良いハイブリッドカーに乗っているのですから、少しでもガソリン代を浮かせましょう❗
2022年4月19日追記
市街地(23区~西東京市間)をハイブリッド走行を意識して20km走行したところ、なんとリッター30kmに到達しました…!
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